【感想】VS!!(1～3巻)【ラノベ】

1巻あらすじ 

俺は21号。悪の組織の下っ端戦闘員だ。キーって叫びながら、変身ヒーローにアッサリ倒されちゃう、全身黒タイツのアレだよ、アレ。キー。

毎度毎度、新たな怪人に率いられ、懲りもせずにヒーローへと挑み、敗北ばかりの日々。ほんと、よくみんな飽きねぇな。というか、ヒーローに勝つなんて、無理に決まってるじゃん。そんなある日、史上最強の怪人“ジャバウォック”が誕生したという噂が流れたのだが、なんとソイツは―。

怪人ですら敵わない無敵のヒーローに挑む、雑魚戦闘員の熱血ストーリー。

これは、2012年に発売された「VS!!」という作品です。

すでに完結していて全３巻になります。

どういうお話か？

よく日曜の朝にやっている戦隊ヒーローもの、一度は見たことあると思います。

この作品はまさにそれです！

それを思い浮かべてもらえば世界観的にはもんだいないです！！

ただし、主人公はそんな輝かしいヒーローや、悪役たる怪人ではなく、

ただの戦闘員です。詳しく言うなら戦闘員２１号です。

ヒーローに蹴られただけでも負けちゃいます。

一介の戦闘員がヒーローになんて勝てるわけないのが常識です…

でも、そんな常識に抗い、ヒーローに挑むという熱いストーリーです。

お勧めポイント

①ジャイアントキリングなバトルが熱い

ヒーローにとっては戦闘員なんて、前座や怪人のおまけにしか思ってないですし、

実際、身体的に糞弱いです…

ですが、その状況で勝ちに行くためには作戦を考えるしかないですよね。

個人的には、その作戦こそがこの作品の面白いところだと思いました！！

作戦としては、"王道だが意表を突かれる" 作戦だと自分は思います。

だけどその王道であるからこそこそ、燃えるんですよ！！

熱いストーリーを求めるならお勧めですよ。

②意外とハードな世界観

色々あるんですが…例を挙げると、

主題が戦闘員ということで、簡単に死んでくんですよねぇ…戦闘員の仲間たち…

そりゃそうですよね！

ヒーローにパンチやキックするだけで倒れるじゃないですか？

朝にやっている戦闘ヒーローでも簡単に倒れていきますもんね。

それをヒーローではなく戦闘員の視点で見ると…

そりゃあ、ちょっとはハードですよ。

だけど、作品として重苦しくなるレベルでもない

というなかなかバランスのとれた世界観で個人的にはありですね。

ネガティブポイント

①世界観を受け入れられるか

お勧めポイント②にも書きましたけど、

逆に、受け入れられない人にとっては微妙かもしれません。

やっぱり戦隊物がテーマなだけであって、

ヒーローの設定など諸々の設定はオリジナルですからね。

そこで戦隊物と100%いっしょということはあり得ませんから…

②３巻までということ

続き読みたかったなあ…

まとめ

お勧め度：★★★★★

お勧め人物像：

　・戦隊ヒーローが好きな人

　・弱者が強者を倒すのに燃える人

　・ちょっとだけ感動したい人

向かないかもしれない人物像：

　・熱いバトルなんて求めてねえよ！って人

　・戦隊ヒーローはそんなに…という人

以上です。

ホントに３巻だけで終わるには惜しい作品だと自分は思ってますよ！ずっとね！！