【感想】羽月莉音の帝国(1~10巻)【ラノベ】
1巻あらすじ
来たれ、革命部へ!クーデターを敢行しちゃう部です!最終目標は建国!
私たちの国を作って、部長莉音が女王様として君臨します!これであなたも大臣だ!……
俺はそんな詐欺的な部に強制加入させられた。従姉の莉音に。ただの部活ではない。
莉音が部を法人化――会社にしたからだ。
俺たち部員は「創業に伴う初期投資」だかで借金300万円を背負わされ、
返済のためにゴミ漁りからコスプレ写真集づくりまでを休みなく手伝わされる毎日!
株式会社革命部とかいうブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界!
どうしてこうなった。
2010年~2012年に発売されていた「羽月莉音の帝国」という作品です。
すでに完結していて全10巻になります。
どういうお話か?
ジャンルとしては、もうバリバリの"経済学"です。
正直、ビジネス書とも呼べるかもしれないというレベルには経済学してます。
経済学入門にはありなのでは?
だからと言ってストーリーがつまらないというわけではありません。
上のあらすじにあるように、最終目標は「建国」とかなり壮大です。
建国するには何が必要かというと、
土地はもちろん、他国にやられないような防衛力、他国から国としての承認などが必要となりますが、
まずは何よりお金です!
普通の高校生が兵器を作るようなお金があるわけないのですから!
なのでまずはお金を稼ぐために会社を立ち上げましょう!!
ざっというとこのように進んでいくストーリーとなります。
なかなか斬新で尖ったテーマだと思っています。
お勧めポイント
①インフレし続けていく部費
元々「革命部」という部活としてやっていたので儲けたお金は部費ということになるのですが、
目標が「建国」なのでひたすらインフレしていきます!
…億?兆?いやいや最終的に『京』まで行ってましたからね(笑)
最後の方はやることもかなりグローバルになってきて
「おいおいこの話大丈夫かよ…」というような感じもしてましたけど、
目付けられなくてよかったわ(笑)
②経済(特に株式)の勉強になる
自分は経済学や株のことなんて全然知らなかったけど
めちゃくちゃ面白かったです。
やっぱりこういう風に楽しみながら知識を学べるというの良いね!
知らないことを知るのは楽しいけど、勉強はしたくないという人にはうってつけですよ!
自分みたいなね!!
ネガティブポイント
①ご都合主義はある
そりゃあ、創作物ですからあります。
これがまた世界観が現実に即している分目立つと感じる人もいるかもしてません。
ですが、自分はそこまで気にならなかったので
本当にご都合主義に厳しい人にとってはきついのかもしれません。
②人によっては好きになれないキャラがいるかも
主人公の男友達が途中から目立ってくるのですが、
そのキャラが個人的にはあまり好きになれなかったので
他の人ももしかしたらそういうキャラが出てきてしまうかも?
ということでネガティブに挙げときます。
(最終的にはそのキャラも好きになりましたが…)
まとめ
お勧め度:★★★★★
お勧め人物像:
・株式とかに少し興味がある人
・完結した作品を読みたい人
・斬新な作品を読みたい人
向かないかもしれない人物像:
・過度なご都合主義が苦手な人
・楽な気持ちで本を読みたい人
以上です。
自分はこれで経済を勉強したと言っても過言ではないですね。
何より最終目標が「建国」というのが心躍りますね!