キロリアの3冊目

オタクの3冊目=布教用 ということで、自分(キロリア)が布教したいラノベやギャルゲなどの感想を気持ちのままに書いていくブログです。

【感想】乙女理論とその周辺 -Bon Voyage-【ギャルゲ】

あらすじ

 

主人公『大蔵遊星』は、日本の財界を代表する“華麗なる一族”大蔵家の末端に、望まれぬ子として生を受けた。
長じて人並みの夢と希望を手に入れた遊星は、性別を偽り『桜小路ルナ』に仕えることで、大蔵家という自らを閉じこめる籠を脱して夢の一端に触れることができた。
しかし些細なミスで掴んだ夢の端は崩れおち、居場所をなくした遊星は、兄に拾われて再び籠の中の鳥となった。

 遊星の妹『大蔵里想奈(りそな)』は、大蔵家の嫡子と正妻の間に生まれ、愛の上に愛を重ねて大切に育てられた。
何一つ不自由なく育てられた里想奈だが、幾重にも重ねられた両親の愛は、やがて固まり歪な繭となって、さなぎになる前の彼女を包みこんだ。
里想奈が気付いた頃には、その繭は自力で破れなくなってしまった。居心地の良い繭の中で抵抗する気力を奪われ、里想奈は外へ出ることを捨てた。  


 ――ある日、彼らの兄は試みとして、籠の中へ繭を放りこんだ。

 里想奈は外の世界に憧れて、兄に尋ねた。「私は繭の外へ出られますか」

 遊星は繭を啄き、その殻を嘴で壊せることに気が付いた。「出られるよ」

 安全だった籠と繭を捨て、遊星と里想奈は微笑みあいながら同じ言葉を口にした。「二人なら旅立てる」――

『フィリア女学院日本校』へ通えなくなった遊星のため、りそなは『パリ本校』への留学を提案する。 遊星は再び庶民の娘『小倉朝日』となり、りそなに使えるメイドとして、服飾専修機関へ通うこととなった。

 パリには新しい少女たちとの出逢いがあった。
純粋な心に卓越的な才能を持ちあわせる『メリル』。
その主人であり、明るく親切に二人を迎える『ブリュエット』。
同級生の『リリアーヌ』や、個性的な留学生の『ディートリンデ』。そしてそれぞれの従者たち。

 新しい国で様々な出会いを経験し、遊星兄妹の主従としての生活が始まった。 遊星=朝日は自らの夢を追い、りそなは自立するための勇気を求める。 しかし全てが前途洋々に進むはずもなく、新天地の厳しさ、二人を逃がした兄、さらには大蔵家の追跡が襲いかかる。


果たしてお互いの願いを支えあいながら、遊星兄妹は学院生活を送ることができるのか?

 

 

注意:

この作品は「月に寄り添う乙女の作法」の続編になるので、必ずそちらをプレイした上で読んでください!

 

 

 

 

2016年11月にPSVita版として発売された「乙女理論とその周辺 -Bon Voyage-」です。

原作は2013年7月に発売された作品になりますが、

その続編である「乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-」の内容も一部収録されています。

 

どういうお話か?

基本的には前作「月に寄り添う乙女の作法」(以下、つり乙)と同じで、

"女装主人公"ものですね。

 

しかし、今回のテーマについては"服飾"というよりも、主人公一族の"お家騒動"の方に焦点があてられていますので、

より濃い人間ドラマが描かれた作品になっています。

 

また、上にも書きましたが「乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-」の内容も一部収録…というか変更されていて、

原作で評判があまり良くなかった"エッテルート"が続編のものに変更されています!

要は、PSvita版の方がお得ということです(笑)

 

キャラ紹介(主人公、ヒロイン)

大蔵 遊星(おおくら ゆうせい)/小倉 朝日(こくら あさひ):主人公。小倉 朝日は女装時の名前。桜小路ルナの元メイド。名前の由来は「朝日銀行」。

大蔵 里想奈(おおくら りそな):遊星の異母妹。引きこもり体質。ブラコン。名前の由来は「りそな銀行」。

メリル・リンチ (Meryl Lynch):エッテの付き人。サヴォワ修道院育ち。名前の由来は「メリルリンチ証券」。

・ブリュエット・ニコレット・プランケット (Bluette Nicolette Planquette):りそなのクラスメイト。フランスの旧貴族。名前の由来は「BNPパリバ銀行」。

 

攻略ポイント

 ・ルートのロックはありません。

・上のヒロインエンド以外にも2つエンドがありますがオマケ程度です…

・推奨攻略順は特にないですが、里想奈を最後にした方が良いかもしれません。

 

お勧めポイント

①相変わらず小倉朝日は可愛い

 これは前作から変わらないですね!

可愛いというよりも美しいとかカッコ良いかもしれませんが…

相変わらずの不動のメインヒロインですねー

男ですけど(笑)

 

②前作をやった人には100%満足できるストーリー

結局一番思ったことはこれですね!!

今作は、前作ではあまり描かれなかった"大蔵家"のお話がメインとなり、

色濃い人間ドラマが描かれています!

 

前作をやって思わなかったでしょうか?

里想奈や衣遠兄様を始めとする"大蔵家"とはどのような一族なのか?

衣遠兄様の主人公に対する本当の気持ちは何なんだろうか?

里想奈の成長は見届けられないのだろうか?

 

これらのことも今作をやれば大体解決します!

そして、またこのシリーズのキャラたちが好きになると思います。

 

ネガティブポイント

①ルナ様成分が足りないかも

 前作と言えば、ルナ様 たいなところがあるんでしょうがないですね…

 

もちろん今作でも出番はありますし、ぶっちゃけ最高にカッコいいです!

 

ただ、ルートがあるわけではないので流石に前作に比べると出番は少ないのでネガティブポイントにしておきます(笑)

 

個人的イチオシヒロイン

小倉 朝日(こくら あさひ)

え?ヒロインじゃないって?

女装主人公系の作品は、各ヒロインに主人公が攻略されていく作品になっちゃうからしょうがないよ(笑)

 

もう…心の綺麗さがトップレベルに綺麗ですね!

周りに悪意がいっぱいあるからさらに際立って見えますね!

ですが、いざという時にはカッコよさも見えてくる…

もう完璧ですね!!

 

まとめ

お勧め度:★★★★★

 

お勧め人物像:

 ・前作をやった人

 ・大蔵家の事情に興味がある人

 ・乙女ゲーもいける人

 

向かないかもしれない人物像:

 ・少し重い話がきつい人

 ・家族愛に飢えてない人

 

以上です。

前作をやった人には必ずやってもらいたい1作ですね!

「クリスマスと言えば…」でこの作品を思いだした自分みたいな心の汚い人には朝日が癒されますねー

ホント最低だな…