【感想】マテリアルゴースト(1~5巻、0巻)【ラノベ】
あらすじ
「起きてよケイ!もう朝だって!」可愛らしい元気な声で、式見蛍の一日がまた始まる。枕元で彼を揺り起こすのは、超絶美少女。甘~い同棲生活―かと思いきや、同居人の正体は浮遊霊だった!?
一見フツーの高校生・式見蛍は交通事故を機に「自分から半径2m範囲内の霊を実体化する」という特殊能力を得る。その結果、記憶喪失の幽霊娘・ユウに「憑きまとわれ」ることに。普段はフワフワ浮遊している彼女も、蛍の側では体温&感触のある普通の女の子で―。容姿端麗だけど横暴な先輩・真儀瑠紗鳥やクラスメイトの巫女娘・神無鈴音らに囲まれて、蛍の賑やかな日常生活が幕を開ける。
第17回ファンタジア長編小説大賞佳作。ファンタジック・ゴースト・ストーリー。
2006~2007年に発売された「マテリアルゴースト」という古い作品です。
全6巻になり、読む順番としては "1→2→3→4→0→5" の順に読むのが正解となっています。
どういうお話か?
この作品は、葵せきな先生(代表作「ゲーマーズ!」「生徒会の一存」 )のデビュー作であるということで、
明るいギャグ作品なのかなー?と考える人がいるかもしれませんが…
それはないです!むしろめちゃくちゃ重いです!
個人的には今まで読んだラノベの中で一番設定が重いまであります!!
ジャンルは…"幽霊"と"ラブコメ"と"バトル"を合わせた感じですかね?
雰囲気としては"昔の泣きゲー"の感じですね。
伝わらないかもしれないですけど個人的にはこれが一番ピンときてます(笑)
お勧めポイント
①かなり重い設定なのにあまり重さを感じさせない
「生徒会の一存」の作者ということで、会話でのギャグシーンが面白いです。
普通だったら、重い設定の作品をずっと読んでいるとページを捲る手も重くなって、気持ちも重くなりがちなんですが、
この作品はそうはならなかったですね!
もちろん、重いシーンはめちゃくちゃ重いんですが、
ギャグシーンが面白いことによってメリハリがついていて読みやすくなっているところはお勧めできるポイントだと思っています。
②展開が他にはない
意表を突くようなというのは言い過ぎかもしれませんが、
主人公が〇〇で〇〇作品は見たことないです!
(ネタバレ防止のため〇にしてます)
オリジナリティあふれる作品が読みたいという方には一度是非よんでもらいたいですね。
ネガティブポイント
①重い設定
かなり重いです。
ギャグシーンが多いので中和はされていますが、客観的に設定とストーリーを思い返すと
やっぱり重いですね(笑)
これがあるので、"昔の泣きゲー"のような雰囲気があると思っちゃたんですが…
ほら、昔のそういうゲームって重い設定が多いでしょ?
ですが、それは逆に言うと読みごたえがある作品ということにもなると思っているので
ぜひ最後まで読んでみて欲しいです!
(個人的には感動して泣いていました(笑))
まとめ
お勧め度:★★★★★
お勧め人物像:
・一昔前の泣きゲーが好きな人
・葵せきな先生ファンの人
・シリアスだけど読みやすい作品が読みたい人
向かないかもしれない人物像:
・ギャグかシリアスどっちかにしろよ!っていう人
以上です。
葵せきな先生信者ですいません(笑)
かなり古い作品にはなっちゃいますけど、個人的にはアニメ化されても良かったんじゃないかな?
という作品なのでぜひ読んでみてください。