【感想】青春失格男と、ビタースイートキャット。(1巻)【ラノベ】
あらすじ
高校に入学した日。野田進は桜の木から落ちてきた清楚系女子、宮村花恋と運命的な出会いをし、誰もが羨む高校生活を手に入れる。だが進は、そんな普通の幸せに満足できなかった。
「あなたは、青春不感症なんです」
そこに、エキセントリックな孤高の天才児、西條理々が現れる。彼女の言葉で、進の日常は甘くきれいに溶けだした。「私の足を舐めろ、です。大人の味を教えてあげます」
友人も、家族も断ち切って、世間から孤立する。進と理々だけの秘密の共犯関係―“楽園追放計画”が始まった。
目を背け、逃げ続ける。ふたりだけの幸せを信じて。第30回ファンタジア大賞“審査員特別賞”受賞作。
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出典:http://fantasiataisho-sp.com/winners/bittersweet/
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2018年5月に発売された「青春失格男と、ビタースイートキャット。」です。
第30回ファンタジア大賞の "審査員特別賞" になります。
どういうお話か?
アブノーマルな変態作品です!
……いや、本当にこうだよ。
"prpr"(ペロペロ)って単語が作中に何回も出てくるからね。
なので、少しエッチな描写が多めという、
自分はあまり読まない系統の作品なんだけど
作中のこの言葉にものすごい共感と、懐かしさを覚えてしまったんですよ……
「(誰かといるのって、どうしてこんなに体力を使うんだろ……)
自分だけ、なのかもしれない。誰かといるのが嫌、というわけではないが、急激に疲れるのだ。」(p.27)
この言葉に惹かれるものがあるならこの作品を読んでみても良いと思う。
正直、自分も学生の頃はこう思うことがあったし、
今、学生の人で思っている人もいるんじゃないかな?と思ってる。
要はいかにも青春の悩みってやつですよ。
……そう、皮肉にもこの作品全体は"青春"にあふれてる作品になっています。
あんなにも主人公達は青春を嫌っているのに。
まぁ、こんなに綺麗な感じで書いてても内容はエッチな描写多めですし、
その後の展開での主人公達も極端すぎるので、そこからは共感できる人少ないでしょうけど(笑)
なので、そこを喜べる人への方がお勧めかもですね!
お勧めポイント
共感と懐かしさ
上でも既に書きましたけど、自分はものすごい共感しちゃったんですよね。
正直、相手が友達でも、人といると疲れちゃうっていうのはあります。
自然に、本当に言いたいことは我慢して、空気を読んだ発言をする。
そんな自分に疲れちゃう……みたいな!
そんなことを考えたことがある時期っていうのがこの記事を読んでるにも多分あるんじゃないかなー?と思ってます。
そして、この作品を読んでいるとその時期のことを思い出して、
「懐かしいなぁ……青春だなぁ……」
ってなるところがこの作品の良いところだと思います。
なので、そういう気持ちを思い出したい人にはお勧めしたい作品です!
ネガティブポイント
エッチ(変態)なシーンが多い
自分はそういうシーンが多いと少し萎えてしまう人なのでここに書きましたけど、
人によっては大喜びかもしれませんね(笑)
……いや、流石にアブノーマルな趣向だからあんまりクリティカルヒットする人はいないかな?
かなりMな人用だからな……
まあ、それはともかく!
読む上でこういうシーンがあるってことは注意しておいてほしいということで!!
まとめ
お勧め度:★★★☆☆
お勧め人物像:
・懐かしい気持ちになりたい人
・青春を味わいたい人
・ドMで変態な人
向かないかもしれない人物像:
・変態的なシーンに萎えてしまう人
・ドMじゃない人
以上です。
共感や懐かしさが本当に心地よかったんだけど、
ストーリーがもう少し……という気持ちもあるんで星3くらいで!