【感想】アマツツミ【ギャルゲ】
あらすじ
言葉によって人を操ることができる“言霊”使いの一族の末裔、主人公・誠。好奇心旺盛な誠は外の世界に興味を持ち隠れ里を飛び出すが、世事に疎く里以外での知識がないため、とある田舎町の路上で行き倒れてしまう。野垂れ死にを覚悟しかけた彼を救ったのは、その町にある喫茶店「折り紙」の看板娘・織部こころだった。
“言霊”の力を使い、織部家の家族として居候を始める誠。その後、こころと共に始める学園生活の中で、それぞれの“想い”を抱える少女たちと出会う。
誠の持つ“言霊”の力は彼女たちの力になれるのか?そして、“言霊”のもつ本当の力とは?
これは言葉が紡ぐ、絆の物語──
2018年5月にPSVita版として発売された「アマツツミ」です。
原作は2016年に発売された作品です。
作品の舞台も夏なんで季節的にもちょうど良いですね!
…いや、合わせようとする気はないですよ!
ちょっとしか(笑)
どういうお話か?
テーマは…公式のジャンルに書いてあることがそのものズバリですね。
「言葉が紡ぐ、絆のアドベンチャー」
世間知らずな主人公が様々な"絆"を知り、成長していく。
そして、最後に主人公は何を見出し、何を選ぶのか…
つまり、主人公の成長物語を良く描いたシナリオゲーという感じになりますかね?
キャラ紹介(主人公、ヒロイン)
・織部 誠 (おりべ まこと):主人公。こころの兄として暮らすことになる。言霊使い。
・織部 こころ (おりべ こころ):主人公の妹となる。少し天然。愛称は「こころん」。一般人。
・朝比奈 響子 (あさひな きょうこ):主人公のクラスメイト。コミュ障気味。神社の娘。一般人。
・恋塚 愛 (こいづか まな):主人公の婚約者兼、妹。言霊使い。
・水無月 ほたる (みなづき ほたる):こころんの親友。明るい性格。言霊が効かない。一般人(?)。
攻略ポイント
・ルートは段階的に分岐していくので、下記のように分岐した順番にやっていくのが推奨攻略順です。
「こころ」→「響子」→「愛」→「ほたるEND1」→「ほたるEND2」
※他のルートをやらずにほたるルートをやることもできますがあまりお勧めはしないです。
お勧めポイント
①こころルートとほたるルートシナリオの良さ
自分は両ルートとも感動して泣いちゃいました(笑)
特に最後である、ほたるルートは素晴らしかったですね!
ネタバレになるからそこまで詳しくは書かないですけど、
「ほたるEND1」はこれがまた演出も凄くて、自然と泣いてましたね…
そして、そのあとの「ほたるEND2」もまた色々と良くて…!
ネタバレなしで上手く書けなくて悔しいけど、
続きは各々で見てもらうということで(笑)
②CGの美しさとSD絵の可愛さ
今まで見たCGの中で一番美しかった…
CGが出た瞬間に「ほぅ…」って見入っちゃうレベルには美しかった…
しかも、これがまた演出ともキレイにかみ合っててね…!
あと、SD絵の可愛さ!
色々な作品でSD絵見てきたけどこの人の絵が一番好きかもしれない。
なんか見てるだけで、明るくて楽しそうな感じが伝わってくるのが良いんだよな。
これもネタバレになる可能性があるんで、
どういうCGかは各々で見てもらうということで(笑)
…今回この感じばっかりだな。
ネガティブポイント
①主人公に感情移入できないかも
主人公は人とは価値観が違う考え方をするので、
どうしても、プレイヤーとも価値観や考え方が変わってきます。
なので、思いっきり主人公に感情移入してプレイする人にとっては厳しいところがあるかもしれません。
でも、どこかのタイミングで
「この主人公はこういうやつなんだ!」
と納得さえすれば気にならなくなると思うので、
そこがクリアできるかが鍵になるかもですね。
②露骨なHシーン飛ばしの多さ
この作品は原作ではHなシーンが多くて、そういうシーンありきで作られてます。
なので、これはしょうがないです!
大体原因は、上に記載した"主人公の価値観"なんですけどね。
序盤からシーンが多いですしね。
つまり、何が言いたいかと言うと、
原作ができる年齢の人は原作の方をやった方が良い!
ってことですね(笑)
まとめ
お勧め度:★★★★☆
お勧め人物像:
・シナリオゲーをやりたい人
・"絆"、"神"、"死生観"という言葉が人
・夏っぽいゲームがしたい人
向かないかもしれない人物像:
・主人公にかなり感情移入してプレイする人
・露骨シーン飛ばしが気になる人
以上です。
全体的に高水準でまとまったシナリオゲーでしたね。
CSゲーならではの残念な点も少しありましたけど(笑)
あと、この作品のラスト付近はちょっとだけ評価が分かれますけど
それもまた良い作品の証だと思います!