【感想】エロマンガ先生(1~9巻)【ラノベ】
1巻あらすじ
高校生兼ラノベ作家の俺・和泉マサムネには、引きこもりの妹がいる。
和泉紗霧。一年前に妹になったあいつは、まったく部屋から出てこない。今日も床をドンドンして、俺に食事を用意させやがる。こんな関係『兄妹』じゃないぜ。なんとか自発的に部屋から出てきてもらいたい。俺たちは二人きりの『家族』なんだから―。
俺の相棒・担当イラストレーターの『エロマンガ先生』は、すっげーえろい絵を描く頼りになるヤツだ。会ったことないし、たぶんキモオタだろうけど、いつも感謝してる!…のだが、衝撃の事実が俺を襲う。『エロマンガ先生』は、俺の妹だった!?
『俺の妹』コンビで贈る、新シリーズ
2017年4月にアニメも放映された「エロマンガ先生」の原作ですね。
今のところは9巻まで出ています。
どういうお話か?
基本的には"ラブコメ"ですが、他の作品と違うポイントとしては、
・主人公がラノベ作家であること
・作者の前作が「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」であること
・主人公がラノベ作家であること
ストーリー展開の中にも、ラノベ作家でなければわからないことなど、
作家業の裏側みたいなものが描かれています。
…まあ、最近は主人公もしくはヒロインがラノベ作家という設定の作品多すぎなんですがね…
この作品は、その中では一番面白いと個人的には思っていますよ。
・作者の前作が「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」であること
一見、この作品自体には関係ないように見えますが、
この作品の印象から言うと「作者の前作と全体の雰囲気が同じ」です。
もちろん、ストーリーやキャラも全部違うのですが、
作者の前作を読んでた人はあの雰囲気を思い出してもらえれば良いと思います。
お勧めポイント
①主人公のおもむろに爆弾を投げつけるような発言
前作の主人公もそうだったのですが、
ギャグシーンは主にこの主人公の突飛な発言が担ってますね!
デリカシーがあるようでないような…思っていることをそのまま言ってしまうんでしょうね!
この主人公のこういう部分は個人的に好きですね、単純に見てて面白いです。
②聞く人によって違う発言
例えばですね…
ヒロインのある発言に対して、主人公は「ん?何のこと言ってるんだ?」と思うんですが、
全てを知っている我々読者からすると、「そういうことね!」という発言ですね。
これが、この作品には結構あるので読者としてはニヤニヤしちゃいますね!
これが良いです!!
さらに、そういう箇所の発言には、文章上に点を打ち強調してあるのでわかりやすいという、優しい配慮も素晴らしいですね。
ネガティブポイント
①他のヒロインに余地がない
個人的に 、ラブコメでゴールが決まっているというのは致命的な欠陥だと思っています。
ラブコメというのは、「結局最後は誰とくっつくのかなあ?」とワクワクしながら見るのが最高なんですよ!
前作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」はこれがある程度あったから面白かったと思ってます。
今から前作にお勧め度を付けるならお勧め度は、星4か5でしょうね。
だけど、この作品はあまりにも主人公がメインヒロインからぶれない…
前作みたいに結末が叩かれても良いから、もっと"尖った"作品であるべきだったと個人的には残念に思っています。
②キャラが多すぎる
個人的な感想ですが、必要あるか?というキャラが多すぎる気がしています。
何だろうな…その登場した巻と次の巻くらいまではストーリーに関わってくるけど
それ以降メインストーリーに絡んでこないから
あまり愛着もわかず、そのキャラも忘れそうになるんですよ。
そして、短編の時に思い出すっていう…
個人の感想ですけどね。
まとめ
お勧め度:★★★☆☆
お勧め人物像:
・突飛な主人公が好きな人
・キャラが可愛いのであれば良いという人
・ラノベ作家事情に興味がある人
向かないかもしれない人物像:
・妹キャラが好きじゃない人
・キャラ覚えるのが苦手な人
・ラブコメが好きな人
以上です。
キャラの可愛さは素晴らしいので、きらら作品を見るような気持ちで読むと良いと思いますよ。
ラブコメ作品としては、少し落ちる気がしますね。